シシリー島へ パンツェロッティの会社を20年振りに訪問しました。
とっても内容の濃い3日間のナポリを後にして 今度はシシリー島のカターニャへ移動しました。
20年前に どうしてもローマの空港で食べたパンツェロッティが美味しくてお店の店員さんに工場を教えて貰い 電話とファックスで連絡をしたらシシリー島のカルタジローネという場所にあるというのが分かり 直ぐ社長さん(リケッティ)に連絡したら 喜んでくれて 5星ホテルのサンドメニコパレス(映画グランブルーのロケ地)を2泊も用意してくれました。随分親切な人だなあとビックリした記憶がありましたが 翌朝会って色々話をしていくと 社長さんは日本の機械の正確性 日本人の真面目さが大好きという事で 私が日本人と分かってとっても歓迎してくれました。とってもその時は 社員が10人未満の会社で 息子さん12歳も工場内をちょろちょろして オーストリア人の奥さんがきちんと通訳もしてくれていたんです。ラグーザという町のミシュランレストランでランチをして タオルミーナ付近のイゾラベッラという海辺にも連れて行って貰いました。
当時の私には輸入する力がなく 本当にこのパンツェロッティが美味しいという事だけ伝えたら 日本の展示会をやろうと 即決に近い形で返事をしてくれて 3月にフーデックスという展示会でインポーター(輸入者)探しを目的にしようとなりました。ディズニーランドから 大手百貨店のバイヤーさん、そして大きな会社のバイヤーさん達が沢山 取り扱いたいと言ってくれた物のみんな 輸入者が確定したら教えて欲しいとの事でした。
紹介して貰い 大手の商社を紹介して貰うも 当時パンツェロッティという言葉さえ日本にはまだ浸透しておらず 前例がないからと断れて悔しい思いをして 諦めた記憶だけが深く心に残っておりました。
コロナが始まり20年が経過して私も自分で直接輸入が出来るようになったので ふと思い出して そうだ! リケッテイさんのパンツエロッテイなら コロナの中でも簡単にご自宅で食べれるし 添加物だって重曹1つしか 入れてない。いかにイタリアのファーストフードが美味しくて健康的かを知ってもらうには 今がベストと思って連絡をすると とっても喜んでくれました。
2020年8月に連絡するも 冷凍の商品の輸送 保管はとっても数量が多くないと処理できず 2021年の8月に少量だけを輸入しました。昨年はあっという間に完売して 今回2021年は 内容量をアップして貰い輸入しました。揚げピザパンというと油の重いイメージですが これはヒマワリ油で低温で揚げて急速冷凍なので全く軽く食べられて胃にもたれるなんて事は全くないのです。トマトも美味しいし モッツアレーラも パン生地が何よりも美味しくて 本当に直ぐだす食べ物ととしては最高のファーストフードです。
電子レンジだけ 電子レンジと魚焼き器 またはオーブン、油で揚げるもOK
美味しさに合わせて調理も選べます。
今年の9月にリケッテイさんに連絡すると 喜んで訪問を歓迎するとの事で11月4日金曜日に カターニャのホテルに迎えに来てくれる約束となりました。
当日朝9:00に 若い男性が私の名前を呼びながら来てくれたので 誰か代わりの人が来てくれたかと思い車の中で聞いたら 20年前 社長さんの近くでちょろちょろしていた息子さんでした。 お父さんは元気ですか?と聞いたら 彼が 実は昨年の1月にコロナで他界してしまったんですと 私がなぜ教えてくれなかったのですか?と尋ねたら とてもメールでお伝えする事ではないかと言われ 当たり前だと思いながらも言葉に詰まりました。
カルタジローネは小さな町で コロナに関しては誰も病院を選ぶ権利がなくそのまま自治体の言われるままに病院に運ばれ 面会すら許されなかったようでした。車の中でお父さんとの思いで話を息子さんに伝えたら 喜んでくれて カターニャから1時間で工場へ連れて行って貰いました。
当時小さな小さな工場は 当時の何倍も大きくなっていて従業員も60名 そして第二の工場も200名の従業員を抱えてました。うちの小さな とっても小さな注文を受けてくれたから工場も大変なのかな?と思っていたらとんでもなく大きな会社となってました。
何故私の小さな小さな注文をこんな大きくなった会社が受けてくれたのですか?と 長男の社長に尋ねたら 貴方は 私の父のお友達だからと 言葉が詰まって 胸がグッと熱くなりました。お父さんは 病院で私が連絡した事を喜んでくれたようで 息子3人にちゃんと私を お友達だからちゃんと接するようにと伝えてくれたんだなあと直ぐ分かりました。
会社では 当時一緒に過ごした奥さんも来てくれて 少しばかり懐かしい話をしました。
もっともっと早く連絡をして彼の素晴らしいパンツェロッティをもっともっと早く日本で広めなくて行けなかったのにと ちょっと後悔の気持ちが走りました。
これからは シシリー島に重点を置き 1年に1度位は リケッテイファミリーと交流して もっともっと彼らの商品 パンツェロッティだけでなく カンノーロ(冷凍)や アランチーニなども広めていきたいと思った シシリー島訪問でした。
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