粉物が 美味しいナポリ
今年も最後のイタリア訪問の締め括りは ナポリでした。
ナポリに到着して直ぐ 夜は オリーブの実を製造している会社の若者2名に連れられて ナポリの高級住宅地 ポジリポに連れて行って貰いました。地元の人だけどかなり混雑していて ナポリの伝統料理がメインでした。ジャガイモ入のパスタ、甘く玉ねぎのジェノヴェーゼ、そしてズッキーニとプロヴォローネディモナコチーズを使った ネラーノ。
オリーブの実を作ってくれている会社の20代カップルが ご馳走してくれました。でも会話の内容のほとんどは 1月に6名の若者で日本に行くから日本についての話でした。
ナポリの ポジリポやメルジェッリーナ エリアには 美味しいレストランが沢山ありますよ。

翌日は 朝から パスタの工場へ久しぶりに訪問。工場を 最初から見学して 沢山質問しながら 伝統製法のパスタについて勉強してきました。
伝統製法のパスタは 低温(50度前後)で ロングパスタは2日間 そしてショートパスタは1日 時間をかけて乾燥させていきます。だからパスタを茹でる際にも 15分前後の時間がかかるんです。市販の安いパスタは 100度近くで 数時間で乾燥させるから 茹で時間だって5分前後。

でも小麦の香りや味が伝統製法は失われる事が無く もちもち度もかなり高いのです。そして伸び難いのも伝統製法のパスタの特徴なんです。
イタリアでは 伝統製法が 最上級のパスタ麺だから これ以上の物は 存在しないのです。フライパンに ゆで汁とオリーブオイルをたっぷり入れて どんどん煮込んで仕上げますよ。もちもちを もう少し攻めていくと 麺がムニュムニュとした感覚となります。
今回は 伝統製法のスパゲッティの1.85㎜を 新商品として作ったようでそれを試食しに行きました。イタリアでは 1.5㎜前後がスパゲッティ、それ以下がスパゲッティーニ 2.0㎜以上が スパゲットーニと呼ばれます。 細くなればなるほど 伝統製法のパスタは 不良品率が高くなるので 本当に1年以上実験を重ねて作り上げたようです。


いずれにしても ナポリは 粉物の魔術師、ピザ パン お菓子 パスタ、それをとっても本当に 他のイタリアより美味しいと私は感じますよ。


治安だって 昔のナポリと異なり 沢山駅前だって お巡りさんが今はいるから 危ない感じは全くないのです。昔は旅行社は ナポリは危ないからと ローマからバスで日帰りコースで 街中なんて歩かせない感じだったけど 今は全く違います。
私にとって ナポリは イタリアの中で 本当に美味しい町 なのです。
是非 ナポリを訪問してみて下さい。感動の美味しいが沢山 道に転がっていますよ。
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